QOLについて

 みなさんこんにちは、えんぴつです。今回はQOLについて書きたいと思います。最近よく本とかドラマとかで見かける言葉なので、ご存知の方も多いかと思います。漫画・ドラマ「医龍」の主人公達は、常に患者のQOLを考えて行動していました。

QOLってなんだ?

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 QOLの正式名称は(クオリティーオブライフ)です。日本語で生命の質です。

従来の医療は、あまりQOLを考えていなかったようです。例えば下の図を見てください(見づらくてすみません(´・ω・`))。

QOL説明.002

  AさんとBさんが全く同じ治療を受けたとして、治療後の生存年数を棒グラフにしてみました。もちろん適当に作ったイメージです。「長生きする」という所のみに着目した場合、生存年数の長いBさんの方が良い医療を受けたことになります。

 しかし、例えばココに「生活の質」すなわちQOLの軸を入れてみるとします。するとこういう結果が出たとしましょう。

QOL説明.001

 【生存年数】と【生活の質】という2要素になったので、今度は面積の大小で比較します。Aさんの方が早くに亡くなっていますが、上記2要素による面積はAさんの方が大きいですね。この場合、Aさんの方が良い医療を受けたといえるでしょう。

QOLの評価は十人十色

 QOLの難しいところは、人によって評価の仕方が異なることです。例えば、

  • 多少身体的が不自由になっても、長く生きること=QOLが高い

と判断する人もいれば、

  • 生きる時間が短くなっても、今までと殆ど変わらずに生きること=QOLが高い

と判断する人もいます。つまり、QOLを考えた医療を提供するには、必然的に患者の治療に対する要望をしっかりと聞き出す必要があります。こう考えると、この前書いたインフォームド・コンセントとかEBMともつながってきそうですよね。

 いかがだったでしょうか。時事ネタの暗記は、生命科学系の暗記と違って、語句の相互関係がわかりにくいですが、なんとかつながりを辿って理解に努めると記憶しやすいです。医学部編入希望の方や、再受験希望の方の面接・小論対策に役立てていただければうれしいです(^^)。それではまた!

 

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