みなさんこんにちは、えんぴつです。今回は、面接や小論文でも問われやすい「インフォームド・コンセント」について書いてみようと思います。ところで皆さん、インフォームド・コンセントの意味って分かりますか?
インフォームド・コンセントの意味・語源
インフォームド・コンセントとは、患者さんに病状・治療方針等をしっかりと伝え、その上で同意を得るという意味です。医者は、患者さんにしっかりと情報を与えた上で同意をもらい、治療に当たりなさい、という意味ですね。
- インフォームド=説明=医者がすること
- コンセント=同意=患者がすること
コンセントは患者がすることなので、例えば「医者がインフォームド・コンセントをする」と書くと間違えとなってしまいますよ!医者が医者自身に説明して納得して治療するならただの自己満足ですよ(・∀・)(笑)!気をつけましょう。
なぜ重視されるようになったのか
医者が「お医者様」と崇められていたその昔、医療現場ではパターナリズムが主流でした。パターナリズムとは別名「父権主義」と呼ばれます。治療に当たる医者が絶対的な力を持ち、患者はそれに従うべし、という考えです。
しかし、時代が経つにつれて「患者の権利」が重視されるようになりました。医者と患者の関係は次第に対等になってきたというわけです。
患者と医者が同じ目線で病気について考えるためには、患者にも詳しい情報が必要ですよね?こういった背景から、医者が患者に対して、病気の状態をインフォームドし、治療方針についてコンセントしてもらう必要が出てきました。だから、現代の医療において「インフォームド・コンセント」が騒がれ始めた、というわけです。
インフォームド・コンセントは本当にいいものなのか?
一見インフォームド・コンセントは無条件に良い物に思えます。でも、結構問題点もあるんです。
- 自分の病状について詳しく説明されても理解できない
- 不治の病だった場合、気分が落ち込んでしまい、余計に病状が悪化する危険性がある
- 患者が冷静に判断できない可能性がある
などです。多分考えればもっと出てきます。
えんぴつはどう考えているか
以上を踏まえたえんぴつの意見です。私としてはインフォームド・コンセントは尊重されるべきだと思います。
確かに上述した懸念材料もあるでしょうけど、自分に今何が起きているかは正確に知っておきたいからです。完治の可能性がある病ならば、その治療法を一生懸命勉強するでしょうし、不治の病ならば、自分の身辺整理ができます。何もしらないまま、どんどん体が衰弱していき死んでしまうのが一番怖いです(^_^;)みなさんはどう考えますか?是非面接や小論試験に向けて、意見を整理してみてください。
最後までご覧頂きありがとうございます!次回は根拠に基づく医療(EBM)について書いてみたいと思います。それでは!